ISTS、福井が宇宙に触れた7日間
航空宇宙の国際会議「第32回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)福井大会」が2019年6月15~21日、福井県福井市で開かれた。月の探査計画、ロケット、人工衛星など宇宙にまつわる学術会議のほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士古川聡(さとし)さん(55)の講演、県内学生の宇宙に関する研究発表など一般向けの多彩な催しが繰り広げられた。超小型人工衛星「県民衛星」の開発をはじめ、県や県内企業が宇宙分野の取り組みに力を入れる中、県民が広く宇宙への興味を深める機会となった。
白熱「ふくい宇宙アイデアソン」
ISTS福井大会に合わせ、宇宙の衣食住に関する製品やサービスを学生が考えて提案する「ふくい宇宙アイデアソン」が、福井市セーレンプラネットで開かれた。県内高校生や大学生ら12チームが出場し、約3カ月かけて練り上げたアイデアを発表。圧縮状態から水で復元させて使用する下着や、国際宇宙ステーション(ISS)で体を洗える装置など、斬新なアイデアが次々披露された。
アイデアソンって?
アイデアソンとは、アイデア+マラソンの造語で、限られた期 間内で新しいアイデアを生み出すために少人数のグループな どで議論や検討を重ねる手法のこと。今回は県内の高校・ 大学・専門学校生らがチームをつくり参加します。テーマは “宇宙の衣食住”。「衣」「食」「住」のいずれかのテーマを 選び、宇宙での着衣や福井らしい宇宙食、宇宙で快適に生活するために必要なものなど、宇宙で役立つモノや製品のアイデアを出し合います。ファシリテーターの福井県産業労働 部戦略マネージャーの保坂氏、アドバイザーのJAXAや衣 食住の専門家らがアイデアづくりをサポート。各チームがアドバイスをもらいながら調査や議論を重ね、最終的に一つ の案をまとめ6月15日の最終プレゼンで発表します。