飛行機の技術すごい!小松空港見学 プログラミング体験も

機体の間近で、整備士から構造を教わる団員=7日、石川県小松市の小松空港

野外体験や科学実験を通して宇宙への興味を育む福井新聞社の「スペースキッズ」(福井信用金庫特別協賛)の秋イベント「飛行機の裏側見学&プログラミングツアー」が7日、石川県小松市で開かれた。小学5、6年生の団員76人が参加し、小松空港で着陸した直後の旅客機を間近で見学。機体に触ったり、真下から見上げたりして「飛行機には機械がいっぱい詰まっている!」と空を飛ぶ技術のすごさに感嘆していた。

イベントは、宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指そうと福井新聞社が展開している「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」の一環。

「ゴー」という迫力満点のエンジン音とともに、羽田空港発の旅客機ボーイング767(260人乗り)が降り立つと団員は大はしゃぎ。機体の間近に集まって、日本航空の整備士から構造の説明を受けた。

直径1メートル以上のタイヤに触ると「温かい」と驚いた様子。着陸直後は摩擦で約40度と教わった。エンジンの吸気口前では直径約3メートルの大きさを目の当たりにし、ファンの羽根が38枚と確認。上空で氷の塊を吸い込まないよう、吸気口付近を温めているという工夫を学んだ。

機長は偶然、あわら市金津小出身の近藤敬(たかし)さん(48)で、団員は熱心に質問し交流した。約30分後、近藤機長が操縦する羽田行きの離陸を団員全員で手を振りながら見送った。記念写真を撮った岡本陽輝(はるき)君(福井市湊小5年)は「パイロットと話せてうれしかった。飛行機にはいっぱい機械があり、整備されていることを初めて知った」と笑顔で話した。

その後、団員は近くの科学館「サイエンスヒルズこまつ」を訪れ、車の形のロボットをプログラミングし走行させる体験を楽しんだ。