宇宙絵画コンクール、250人表彰 「夢が広がる壮大な作品」

宇宙絵画コンクールで最優秀賞の賞状を受け取る小学1年の川端奏介君(中央)ら=11月3日、福井新聞社・風の森ホール

宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指す「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」の一環として初めて実施した「県小・中学生宇宙絵画コンクール」(福井新聞社主催、オーイング特別協賛)の表彰式が11月3日、福井新聞社・風の森ホールで行われた。最優秀の一人に選ばれた小学6年の谷口舞さんら秀作以上の入賞者に賞状などが贈られた。

福井新聞社の吉田真士社長は「福井の未来を担う皆さんの可能性は宇宙に負けないくらい無限大。これまで以上に大きな夢を抱いて、成長していってください」、オーイングの浜野正和専務は「夢が広がる壮大な作品ばかりで感動しました」とあいさつした。

福井県内の82小学校、24中学校、2特別支援学校から小学生2650点(特別支援学校11点含む)、中学生490点の応募があった。この日は秀作以上の250人を表彰。1人1人に賞状などが手渡された。

「宇宙絵画コンクール」上位入賞作の作品展=11月3日、福井新聞社

審査委員長を務めた元中学校美術教諭で洋画家の清水正男さんは「宇宙を描くのは初めてだったと思うが、作品はとても見事で感動した。来年のコンクールでは、宇宙ではどんな暮らしになるかを想像し、考えを膨らませて表現してほしい」と期待を込めて語った。

受賞した谷口さんは「宇宙ではコップで飲み物を飲めないことを知り、宇宙は面白いと感じた。最優秀賞は自分でもすごいと実感している」。同じく最優秀賞に輝いた中学3年の加藤美友さんは「宇宙のことを調べて、自分なりに宇宙エレベーターを想像して描いた。将来実現すればうれしい」と喜びを表した。