スペースキッズ2019始動 福井で結団式

そろいの衣装で宇宙について学ぶ意欲を示したスペースキッズ=6月16日、福井県福井市のハピテラス
そろいの衣装で宇宙について学ぶ意欲を示したスペースキッズ=6月16日、福井県福井市のハピテラス

宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指す「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」を展開する福井新聞社は6月16日、子ども組織「スペースキッズ」(福井信用金庫特別協賛)の結団式を福井市のハピテラスで行った。さまざまな体験を通して、無限に広がる可能性に挑戦したい―。好奇心あふれる団員たちは、楽しみながら宇宙への関心を高め活動していくことを誓った。

結団式は、航空宇宙の国際会議「第32回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)福井大会」に合わせて行った。

3期生となるスペースキッズには、県内の小学5、6年生103人が参加。式には団員88人と保護者ら約200人が出席した。福井新聞社の吉田真士社長はあいさつで「未来の福井を引っ張ってくれるような人になってください」と激励した。

山田賢一副知事は「宇宙を知ることは、地球や福井、自分たちを知ることにつながる」とエールを送り、応援団長を務める川邊勝憲・福井信金常務理事は「夢を追いかける皆さんを全力でサポートする」と話した。3年連続でスペースキッズのサポーターを務める宇宙飛行士の山崎直子さんは「将来一緒に働ける宇宙飛行士が出てくれたらうれしい」と激励のメッセージを寄せた。

団員を代表して福井大附義務6年の女児が「昨年も参加し、挑戦することの大切さを知った。福井の宇宙分野に貢献できる人になりたい」と力強く抱負を語り、活動が待ち遠しそうだった。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターの鈴木圭子主任による「宇宙のお仕事トーク」もあった。

団員になった5年生の男児は「宇宙は解明されていないことが多くて面白そう。惑星に興味があるから、少しでも知れたらいいな」と話していた。

スペースキッズの活動は、天体観測やキャンプ、施設見学、科学体験などを予定している。