星空キャンプ、手作りペットボトルロケットに大興奮 福井新聞社スペースキッズ

手作りのペットボトルロケットを飛ばし飛距離を競う児童たち=2019年8月23日、福井県あわら市の県立芦原青年の家
手作りのペットボトルロケットを飛ばし飛距離を競う児童たち=2019年8月23日、福井県あわら市の県立芦原青年の家

 

野外体験や科学実験を通して宇宙への興味を育む福井新聞社の「スペースキッズ」(福井信用金庫特別協賛)の夏イベント「星空キャンプ」が2019年8月22、23の両日、福井県あわら市の県立芦原青年の家で開かれた。県内の小学5、6年生約90人が自作のペットボトルロケットを飛ばして飛距離を競ったり、移動式のプラネタリウムで星空を観察したりして、宇宙や科学の魅力に触れる充実の2日間を過ごした。

「3、2、1、発射!!」―。23日に芝生広場で行われたペットボトルロケット大会では、児童手作りのロケットを打ち上げて飛距離を競った。カラーテープやフェルトペンで思い思いにデザインした“自慢の一機”は、水しぶきを勢いよく噴射させ大空へ。児童たちは歓声を上げながら、夏の思い出を目に焼き付けた。

ロケット作りはキャンプ初日の22日に行った。県児童科学館(坂井市)のスタッフから、ペットボトル内の水が空気で押し出される反動で飛ぶことを学んだ後、製作スタート。遠くまで飛ぶロケットになるよう、ペットボトル側面に取り付ける羽根の枚数や形をじっくり考察。とがった形や丸みを持たせた形にするなど工夫し、好みのデザインに仕上げた。

大会では1人2回ずつ打ち上げた。ロケットに水を注入し慎重に発射台へ。児童のカウントダウンでレバーを握ると、大きな放物線を描いたり、低い弾道で真っすぐ飛んだりとさまざまな軌道を描いた。2回目は水の量や空気圧を変えて挑戦。児童たちは「うわーすごい!」「今の(ロケット)が一番飛んだんじゃない?」などと終始大興奮。1回目に思うように飛ばなかった児童は「まだもう1回ある」と、水の量や空気圧を考えながら2回目に臨んでいた。

福井市国見小5年の男児は「遠くまで飛んで気持ちよかった。羽根の方向を変えてまた飛ばしたい」と充実した表情。同市木田小5年の男児は「迫力があってドキドキした。夢は宇宙飛行士になること。自分が作ったものよりも大きなロケットに乗って、宇宙へ行きたいという思いが強くなった」と目を輝かせていた。