愛知教育大学を視察「負けられない」 どこでもプラネタリウム先行団体

愛知教育大天文愛好会COREが製作したプラネタリウムドーム内で、横井会長(右)から説明を受ける福井大の浅見さん=愛知教育大
愛知教育大天文愛好会COREが製作したプラネタリウムドーム内で、横井会長(右)から説明を受ける福井大の浅見さん=愛知教育大

プラネタリウムドーム製作に向け、“先進団体”の事例を参考にできないか。そう考えた「どこプラ」メンバーは、7月6日に愛知教育大(愛知県刈谷市)の天文愛好会COREを訪ねた。同会が作った投映機には、鑑賞者を楽しませる工夫が詰め込まれており、メンバーは大いに刺激を受けた。

同会の学生6人から説明を受けた。投映機はわれわれと同じ半球の容器だったが、回転させたり、光の明るさを調節したりする機能を備えていた。最も驚いたのは、朝焼け、夕焼けを演出できる仕組み。ドームの外から、赤、緑、青の光の三原色のLEDで照らして再現するという。

ドームは直径3メートルで、白色の布製。軽量なため、たためば持ち運びも可能だ。同会会長の横井瑛一さん(同大3年)は「軽い素材にこだわりました」と話し、送風機3台を使ってドームを膨らませることができると教えてくれた。実際に投映機を作動させると、ドーム内に美しい星々が浮かび上がり、われわれの試作機とは雲泥の差だった。

地域の公民館などに出張してプラネタリウムを上映するときの説明プログラムは、季節ごとに流す音楽を変えるなどして飽きさせないよう心掛けているという。福井大の浅見祥宏さんは「すごいですね。自分たちも負けていられませんよ」と火が付いた様子だった。