手作りの移動式プラネタリウムに歓声 星空キャンプ・福井新聞スペースキッズ

ドーム内で星空観察を楽しむ児童たち=2019年8月22日、福井県あわら市の福井県立芦原青年の家
ドーム内で星空観察を楽しむ児童たち=2019年8月22日、福井県あわら市の福井県立芦原青年の家

野外体験や科学実験を通して宇宙への興味を育む福井新聞社の「スペースキッズ」の夏イベント「星空キャンプ」(2019年8月22~23日、福井県立芦原青年の家)。 「おーきれい!」「天の川が見える!!」。直径5メートルのドームの内部に夏の星空が映し出されると、児童から歓声が上がった。22日夜は外で星空を観察する予定だったが、あいにくの曇り空のため体育館に場所を移しプラネタリウム上映に変更。児童は床に座ったり、寝そべったりしながら、この日見えるはずだった星空を堪能し宇宙への憧れを強くしていた。

使用した移動式のプラネタリウムドームは、県内大学生や高専生、高校生らと福井新聞社の記者による「どこでもプラネタリウム(どこプラ)プロジェクト」のメンバーが昨年度に製作した。扇風機を使って膨らませ、内部ではプラネタリウムのソフトの映像をプロジェクターで投映した。

プラネタリウムは、15~30人ずつ5回に分けて上映し、県立芦原青年の家の平田幸憲主任がガイドを務めた。平田主任は「星座はかつて、方角を知る手がかりになっていた」と話し、夏の夜空に見えるさそり座、いて座、へびつかい座のほか、こと座、わし座、はくちょう座の夏の大三角の位置と、これらの星座にまつわる物語を紹介。児童はドーム内の“星空”を眺めながら想像を膨らませていた。

福井市中藤小5年の女児は「星座に関する物語を知ることができて面白かった。住んでいる場所では(明かりの影響で)あまり星が見えないので、プラネタリウムできれいな星空を見られてうれしかった」と声を弾ませていた。