宇宙絵画コンクール、最優秀賞9人含む96人に賞状 エンゼルランドふくいで表彰式

宇宙絵画コンクールで最優秀賞の賞状を受け取る田村十兵衛君(中央)ら=11月23日、坂井市の福井県児童科学館
宇宙絵画コンクールで最優秀賞の賞状を受け取る田村十兵衛君(中央)ら=11月23日、坂井市の福井県児童科学館

宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指す「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」の第3回県小・中学生宇宙絵画コンクール(福井新聞社主催、県児童科学館共催、富士通福井支店特別協力)の表彰式が11月23日、坂井市の福井県児童科学館で開かれた。田村十兵衛君(福井市)ら最優秀賞9人をはじめ優良賞以上の96人に賞状などを贈り、豊かな感性と想像力をたたえた。

福井新聞社の吉田真士社長は「宇宙も皆さんも無限の可能性を秘めている。夢を持って大きく成長してほしい」とあいさつ。審査委員長を務めた洋画家の清水正男さんが講評し、「想像力やアイデアあふれる作品に、審査していてワクワクした。遊び、学び、絵をいっぱい描いて」と激励した。最優秀賞のうち県児童科学館の開館20周年記念毛利衛賞は、同館名誉館長の毛利さんがプレゼンターを務めた。

ロケットや大好きなサッカーをしている様子を伸び伸びと表現し、最優秀賞に輝いた田村君は「いっぱい人が乗ってもらえるように大きなロケットを描いて、目立つように黄色にした」と笑顔を見せた。「浮遊大陸」をテーマにダイナミックな作品を描いた村井乃彩さん(福井市)は「特にこだわったのは日本列島。おばあちゃんからもらった日本地図の下敷きを参考にした」と話した。久保莉乃さん(若狭町)は、窓から外を眺めると宇宙飛行士が手を振っている場面を描いた。「1回は宇宙へ行ってみたいな」と話していた。

コンクールには、県内の小中学校と特別支援学校から過去最多の5782点の応募があった。最優秀賞9点、優秀賞15点、特別賞18点、優良賞54点など入賞計1188点を決めた。

優良賞以上の96点を12月1日まで、県児童科学館で展示。秀作以上の366点を12月24日~1月5日、福井新聞社エントランスと風の森ギャラリーで展示する。