手作りパラシュートに熱中 スペースキッズ、坂井でコンテスト

パラシュート作りに取り組むスペースキッズのメンバー=6月30日、福井県坂井市の県教育総合研究所
パラシュート作りに取り組むスペースキッズのメンバー=6月30日、福井県坂井市の県教育総合研究所

科学実験などを通して宇宙への興味を育む「スペースキッズ」(福井信用金庫特別協賛)のイベント「パラシュートコンテスト」が6月30日、福井県坂井市の県教育総合研究所で開かれた。県内小学5、6年生約80人が、コーヒーフィルターで作ったパラシュートを落下させる競技を楽しんだ。

⇒「パラシュートコンテスト」のウェブ写真館はコチラから

イベントは、宇宙や科学技術に携わる人材育成を目指そうと福井新聞社が展開している「ゆめ つくる ふくい」プロジェクトの一環。同研究所の協力を得て実施した。

紙製のコーヒーフィルターと金属のおもり、糸を材料に、子どもたちは3~4人のチームに分かれて製作した。フィルターを複数枚つなげるなど工夫し、ゆっくり落ちるパラシュートを目指して試行錯誤を重ね、科学の楽しさや難しさを体感した。

コンテストは、講堂として使われている体育館で行った。高さ約7メートルの天井付近に、各チームのパラシュートを入れた箱を設置。合図とともに箱の底を開かせて、パラシュートを落下させた。滞空時間と、地面の的の中心にどれだけ近く落下したかで競った。子どもたちは祈るような表情でパラシュートの落下を見守り、狙い通りの結果が出ると歓声を上げて喜んだ。

優勝したのは、フィルターを4枚つなげたパラシュートを作り、5・87秒の滞空時間を記録した鶴谷百恵さんらのチーム。鶴谷さんは「空気の抵抗が大きくなるよう工夫した。優勝できて、とってもうれしい」と満面の笑みを浮かべていた。